平成21年09月20日(日曜)

与板十五夜祭り

今日は家内に誘われてあるお店におじゃました

場所は与板

ちょうど与板ではお祭りが開かれていて交通規制で大変だった

今日の目的は、この店のご主人が作っている瀬戸物を注文していたが

それができたと言うことでやってきた

そんな中で、与板の祭りについて奥さんから話を聞いた

すると、彼女は熱く語り始めた

十五夜が近づくとなんとなく力が入ってくると言う

それは小さいときから参加しているお祭りだからだろうか

そんな彼女の思いを確認しようと我々も祭り見物をしようということになった

その前に、いったん家に帰って、少し寒いので支度をして出直してくることになった

途中田んぼの真ん中に大きく立っているカントリーエレベーターの脇を通ると

普段暗いのに今日は明るく電気が付いている

そう、田んぼはこの連休が稲刈りをすると言うことで

カントリーエレベーターに刈り取り後の稲を持ち込むために夜になっても電気が付いている

そして、大型トラクターが道路を走っているのだが

その後ろに付くとライトで照らされて前が見えなくなってしまう

そう、大型農機具はトラクターの後ろにいろいろなアタッチメントをつけて農作業をするから

トラクターの後ろも明るく照らし出すためにライトが後ろ向きにもつけられていて

これがちょうど私の車の目の前から照らされるのだから前が見えなくなってしまうのだ

さて、再び与板に戻る

もう町中は祭りの山車が練り歩いている

山車は三台、それもみな前が高くなっていて斜めになっている

そして、いよいよ神社の手前の坂道を登る

ここがクライマックスなのだが

この坂は、普段見たらなんてことない「アキャ」とあっけない坂にビックリ

しかしその坂を大勢の人が乗り込んだ山車を大勢の人が引きずり揚げる

その登り山車が見せ所なのだ

その坂を30分で登るようにと主催者からアナウンスがある

もしも30分経っても上がらない場合は強制的に登らせるという

とにかくほんの数十メートルの坂を真っ直ぐ登るのではない

ジグザグと登って行くのだが

そのとき、綱の引き手は

まずは二本の綱を真っ直ぐハの字に広げて

つぎに、綱の端からとぐろを巻くようにモミ始める

これを両方の綱が行って山車の根本まで巻いて行く

するともう混乱が始まる

狭い坂道でとぐろを巻いたように引き手が暴れ回るというか「もむ」のだ

若者はこの「もむ」ことで一気にスパークする

また、山車の上には粛々と提灯を掲げて若者が見得を切る

なぜ山車が斜めになっていたかとおもったら

そもそもこの斜面を登るために最初から斜めに作られている

山車の通った後にはジグザグの車輪が通った跡が残されている

これを見ると山車が動く距離はほんの1メートルほどでしかないのだが

このジグザグの回数だけ「もむ」ことが行われているわけで

若者のスパークが繰り返されるわけだ

だから若者は興奮して印象深い祭りになる

山車には後ろに小さい子供が一緒に乗る

かれらは山車の前で立ち上がって威勢良く提灯を掲げている若者をあこがれの眼でみて

いずれは自分も大きくなったら山車の前に立ってみたいと思うのだろう

お祭りの喧噪の脇で

射的に打ち込んでいる子供が印象的だった

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