自転車で街中を走ってみた
長岡の最初のお城があった場所がここ、蔵王堂城だ
いまでもお堀の跡が残っているが、途中から埋め立てられて民家が密集している
やはり古い地区だから、いろいろ歴史を感じさせるものが目についた
信濃川の土手に上がってみたら
貞心尼の句碑があった
貞心尼はあの良寛の晩年の恋人とでも言っていいのか、ま、そういう人だ
句碑の脇に英語版の訳がつけられていた
それを見ながら意味を考えてみた
After dusk 日没後
A firefly circling above the riverside grass ホタルが土手の草むらの上を飛び回っている様子を見て
Fills my herat with longing 私の心はもうこんなに時間が過ぎてしまったのだろうかと思い起こしている
直訳するとこんな意味なのだろうか
そこで元の俳句を見ると
「夕されば もゆるおもひに たへかねて みぎはの草に ほたるとぶらむ」
ここでの蛍は良寛のあだ名だそうで
まさにこの句碑の建つ場所から渡し船で信濃川を渡って良寛の住む和島まで通ったという話ですので
そんな状況を思い出しながら
蛍が飛び回っている状況から良寛のことを思い出して詠んだ句なのだろうかと想像する
そんな意味で、なんとなくこの夕暮れ風の写真の方がこの風景に似合っているかなと思い
句碑を夕暮れの背景の中で輪郭だけの写真を写した
帰り道、造り酒屋の煉瓦煙突が味があると思い写してみた
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