平成21年05月30日(土曜)

水芭蕉

家内が浦佐で講演があると言うことで送っていったついでに

尾瀬が見ごろになってきたという話を聞いたモノで

行ったこと無いからいってみようと思った

銀山平から奥只見ダム湖を経由して、わかりやすく言えば尾瀬の裏から入るルートだ

まず小出から奥只見ダムを造るために掘られたトンネルを通って銀山平に抜ける

そして奥只見ダム湖の縁を延々と走って福島県に抜ける

すると御池という大きな駐車場があり、ここに車を置いて

そこからシャトルバスで沼山というところまで行く

浦佐の会場まで家内を送り届けて8時半

シャトルバスに乗ったのは10時半だったからおよそ2時間の距離だ

シャトルバスの途中で必ず徐行してブナの原生林が一望できる場所でバスの中から見学

さて、沼山というバス停でシャトルバスを降りると

そこから尾瀬沼まで1時間ちょっと

尾瀬沼にはお昼前に着いている

バスを降りた人が一斉に歩き出す

まだ遊歩道に雪が積もっている

とにかく延々と、木の遊歩道をあるく

周りは白樺の木が目につく

バス停から最初は登りが続く

階段を上って行くようなモノで

しばらくすると今度は下りが続く

峠越えということになる

この峠越えを終えると

急に視界が開けてくる

湿原が広がって、湿原の中を淡々と遊歩道を進んで行く

しばらくすると湖が見え始め

そこが尾瀬沼なのだ

なにやら東山魁夷の作品でも見ているような雰囲気だ

あと白い馬でも岸辺を走ってくれれば完全に東山魁夷だ

燧ヶ岳だとい

この山はなんでも東北で一番高い山だとシャトルバスの運転手が説明してくれた

しかし、話を聞いていると「東北で一番」というところがポイントで

すぐ近くの日光にある山はもっと高いということらしい

だからあっちは関東になるから、東北ではこの山が一番高いという

お昼ちょっと前になったので

どこか景色の良いところでお昼にしようかと思ったら

キリというかガスというか、雨が当たってきたので

近くの売店に入って

今朝出がけに家内が作ってくれたおにぎりとお茶を出して昼食

下の白い点々と見えるモノが水芭蕉

これはもうご存じの水芭蕉

これは「リュウキンカ」という花のようだ

水芭蕉と一緒に咲いている葉っぱ

さて、帰り道少し時間もあったので

写真を撮りながらゆっくりと歩いていたら

湿原の真ん中にいた

なにかザーという音が一斉に聞こえてきた

これは雨の音だと思って見るが

いっこうに雨が降ってこない

どうしたのだろうかと思っていたら

ザーという音は林の草木に当たる雨の音で

そこから湿原の真ん中にいる私の所まで

雨がたどり着くまでのタイムラグで雨が遅くやってきた

今度は一気に雨がバシャバシャとふりつける

コウモリを出して

先ほど売店で購入したポンチョのようなモノをかぶって

カメラはどこかのホテルに置いてあったシャワーキャップをかぶせて雨をしのいだ

湿原を過ぎて林の中に入ると

雨にはそんなに当たらなくなった

雨が雪に当たってモヤのようなモノが出てきた

さて帰り道

ガスの掛かった山肌を見ながら

山水のような風情を感じて

なんとかうまく写せないだろうかと写してみた

川の水も先ほどの雨が温かい水だったのだろうか

川沿いにモヤがかかっていた

写真を撮っていたら、なんとなく良いにおいがする

何の匂いかと思ったら

どうもこの木の花の匂いのようだ

甘い香りが心地よかった

途中、銀山の坑道跡があるという

江戸時代、銀が産出されて、その後は銅も採れたようだ

いまはダム湖の下に眠っているが

途中までの坑道が残っているという

帰りに講演を終えた家内を迎えに行って

そう、私は完全にアッシーですな、ハイ

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