平成20年07月08日(火曜)

長岡花火への招待状

私が書いた「今年の長岡花火への招待状」から抜き書き

   1

花火は夕方7時20分の長岡市長のあいさつから始まって一気に打ち上げ開始となる。

さあ、2時間たっぷりの花火ショーの始まりだ。

最初の大物、7時30分に信濃川下流に架かる大手大橋にナイアガラ花火が仕掛けられる。

その後続々と大型花火がひっきりなしに上がって、8時30分にはまずお目当ての三尺玉が信濃川上流で打ち上げられる。

そのとき同時に長生橋にナイアガラ花火が仕掛けられる。

ナイアガラの向こうに三尺玉が上がる、これは長岡花火のポスターによく使われたパターンだ。

そしてワイドスターマイン、ミラクルスターマインと続いて尺玉早打ち100発、いよいよ本日の2発目の三尺玉。

三尺玉打ち上げ開始のサイレンが響き渡る。

このサイレンが鳴り終わるといよいよ打ち上げ開始だ。

ズドンと低く響き渡る音と共にゆっくりと重さ300キロ、直径90センチの三尺玉が昇り上がる。

パッパッと昇り道で小さな花火を咲かせながら上がって行く。

「昇り曲道付」だ。

いよいよ頂点に達した。

ゆっくりと三尺玉は上昇速度をゆるめて止まったと思った瞬間。

来るのだ。

そう、来るのだ。

パッと光ったと思ったら。

ドカンと。

これは見るのではなく身体で感じて欲しい。

身体が太鼓になったように全身がビビビと震えるのだ。

そして大きく、大きく花が開いてゆく。

「柳」なら地上まで星が届きそうになる。

600メートル上空まで昇って、直径650メートル開くと言われている。

今年の三尺は菊か牡丹か柳だろうか。

   2


さていよいよ最後の大物の登場だ。

あの震災以来登場したフェニックス花火、平原綾香のジュピターの音楽が流れはじめたら、信濃川およそ1.6Kmの長さに渡って6カ所から同時に打ち上げられるスターマインだ。

視界がすべて花火なのだ。

私が初めて見たときは感動して涙が流れた代物だ。

およそ3分にわたってドンドンと視界いっぱいに花火が花開いて、そして流れ落ちてくる。

ご堪能あれ。

ちなみに、火薬総量1トンだと聞く。

   3


ここで多くの皆さんは帰りはじめるが、本当はこれからじっくり見てもらいたい花火が打ち上がる。

全国花火師の競演だ。

花火師が一発ずつ自慢の尺玉花火を打ち上げる。

なかなか見応えのある花火だ。

すべて終わった後で、中州で打ち上げていた花火師と観客との光の交換なるセレモニーが行われる。

およそ2時間にわたる花火大会初日のフィナーレだ。

さて、ま、ゆっくりと移動すればよい。

ちょっと歩く。

というよりあまりにも混雑しているからゆっくりと歩くしかないのだ。

   4

宿に帰ったらまたゆっくりと飲み交わしながら語らおう。

前へ

次へ

目次へ