平成20年06月19日(木曜)

商売を継ぐべきか性格次第

ある社長が急死した

このお店は実質社長一人でやっていた

息子はみなサラリーマンとなっている

そこで息子が跡を継ぐかどうかという話になった

利益が出ている会社かどうかと質問があった

ま、赤じゃないし、そこそこの利益を出していたのだが

いくら今まで黒字だったと言っても、それは社長がいたから出ていた黒字で

社長が死んでしまった今となっては、今までの黒字を保証するものは無い

家族はサラリーマンをやっていた方が収入が安定しているからそれがいいという

そこで私に相談に来た

 

私は答える

赤字が出ていたか黒字が出ていたかは問題ではない

たとえ黒字が出ていたからと言うことで、安易に商売を引きつくと後で苦労する

どちらが儲かるかとか、どちらが楽かとかという話ではない

自分の性格がサラリーマンに向いているのかどうかを考えることではないかと

もし、自分が今、サラリーマンを10年ほどやっていて

自分の性格がサラリーマンに向いていないと思っているのなら

自分で商売をはじめたいと思っているのなら

このきっかけにお父さんの商売を引き継ぐことも良いと思う

しかし、黒字が出ていて自分も楽に金儲けができると思ってサラリーマンを止めて

お父さんの商売を引き継ぐとしたら、それは間違いだと思う

要は、あなたの性格がサラリーマンに向いているのかどうかが大きなポイントだと話した

 

焦らずにゆっくり自分で答えを出して下さいと

そして、もしどちらでもいいですから自分の決心が固まったら

またおいで下さい

そうしたら、その決まった方向についての取り組むべき問題点を整理しましょうと

 

1週間後彼は私のところにやってきた

決めましたと言う

跡を継がないことで決めましたという

では会社を整理するお話をしましょうと話が始まった

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