平成20年04月07日(月曜)

「会長は名前を変えた社長なり」

いろいろなお客様とお話をする

いろいろなケースに遭遇する

 

先日あるお客様の所に訪問した

ここは社長交代して現在、代表者は四十にならんとする息子だ

オヤジは七十に近く、まだまだ元気なのだ

私がお邪魔すると会長がいろいろしゃべりまくる

息子である社長は脇で黙って聞いている

端から見ればオヤジが社長ではないかと思う

このオヤジがいろいろ話をして

会社の行くべき道をとうとうと述べる

そして、今期の決算書の内容が悪化したのは営業力が無いせいだという

そこで息子である社長の方をチラッと見る

このチラッとみる雰囲気は息子にも敏感に伝わる

オヤジである会長は言う

「俺が担当しているこの部門は利益を出しているのだ」と

自分がやっている部門は問題ないのに、他は息子がしっかりやっていないからダメなのだと言わんばかりなのだ

オヤジがやっている部門は自分の得意部門だからとうぜん利益が出るというか、それで利益が出ないようなら問題なのだが

息子の方は自分の得意不得意に関係なく、何とかしなければならないと頑張っているが利益はでない

 

このパターンは非常に多い

オヤジは息子に代替わりしたと口では言うが、実は自分が牛耳っていないと気にくわないのだ

そんなとき、私はオヤジさんの話をじっくり聞くようにしている

いろいろオヤジさんの言っていることの経営上の意味はどういう趣旨なのかという説明を私が口を挟みながら話を聞く

いわば、これはオヤジさんが話していることの経営上の意味を息子にわからせるために私が解説付きでコメントしているようなものだ

 

そして、今度は息子に話を振り向けて、息子が考えていることを引き出そうと質問する

すると、最初はオヤジの考え方に沿ってなんとか頑張りますと言うような話をする

そんなとき、オヤジは脇でそうだそうだというような相づちを打ちながら話を聞いている

しかし、息子が新しい感覚で商売に対する着眼点を話し始める

そこで私がその着眼点は面白いと相づちを打つ

さらにそういう考えならこんな風に進めたらもっと面白い、さらにあんな風にも

などと話がふくらむ

この頃になるとオヤジは黙ってスゥーッと席を立っていなくなる

 

息子は言う

オヤジは自分に都合が悪くなるといなくなると

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