今日は朝から大変なのだ
病院に行くのは午後の2時半となっている
しかし、病院からの指示によると4時間前から
腸内洗浄液を飲み始めなさいと
それも2リットルを2時間かけてゆっくりとゆっくりと飲み続けなさいと
結構大変なのだ
大きなペットボトル1本分を全て飲み干すと言うことだから
これがたいへんなのだ
飲み始める直前に用意していたシロップを混ぜて飲み始める
まずコップ一杯を15分掛けて飲み続けなさいという
それを三杯ほどゆっくり、ゆっくりと飲み続けなさいと言う
コップをじっとにらめっこしながら
時計を見てゆっくりと、ゆっくりと飲んでゆく
なかなか大変な仕事なのだ
お腹が急にいたくなったりするのだろうか
あわててトイレに駆け込まなければならないのだろうか
どうも様子がわからない
不安と同居しているようなものだ
それも2時間以上かけて
そんな時間にいろいろ本など読みながら
などとやろうモノなら、あっと言う間に時間が過ぎて
あわててコップに液をつぎ足して飲み始める
だから、余計なことをしていては指示通りに行かなくなる
そうなるとどうなるのだろうかと、また不安が募る
ようやく指示通りに作業を終えて
気がつくともう病院に行かなければならない時間だ
病院に着く
事務的に作業が始まる
目の前のモニターに自分の腸内が映し出される
ピンク色の薄い膜のような映像が鮮明に映し出される
なにやらお腹の中が急にいたくなる
どうしたらいいモノかと心配になる
痛いと言った方が良いのか
もう少し我慢できる限り我慢した方がよいのか
そんなことを考えていたが
技師はお構いなしにドンドンカメラを進めてゆく
ドンドンと、そう、映画でミクロ探検というか
体内に迷い込んだミクロ探検隊の場面のようだ
画面にパチバチと画像を写している様子が見える
しかし、本当にピンク色している
急に映像がぼやけてしまった
終わりだという
着替えてくださいという
結果を聞く、なんでも盲腸から小腸のあたりまで見たという
ポリープなど問題は見あたらなかったという
お腹が張っているが、ガスが出れば楽になるという
帰って良いとあっさりという
さあ、診療室を出て会計に向かう途中
お腹が痛い
会計している途中、お腹が痛い
会計が終わって手洗いに行こうと思ったが
見あたらない
あまり歩きたくない
だが、人の出入りの多い手洗いに行きたくない
ちょっと離れていても、人の出入りの少ないところを探した
お腹が痛い
恐る恐る歩いてゆく
手洗いにやっとたどり着く
お腹が痛い
かなりの時間手洗いにいた
驚いた
本当に驚いた
腸内にタップリと送り込まれた空気が
本当に驚いた
トイレの水を吹き飛ばし
その勢いで、私も便座から浮かび上がってしまいそうな勢いだ
そう、ガス噴射なのだ
楽になった、ほんと楽になった
いはやは、参ったね、この空気送り込みには参った
家内が車で迎えにくるまで
ロビーでまとうかと思ったが
人前で、まだガス噴射なんてことになるといやなモノで
外に出てみた
暑い、暑い
しかし、やはり外の方が気が楽だった
稲がだいぶ色づき始めたようだ
いや、病院に来ると
どうもいろいろ気持ちがブルーになってしまう
しかたがないのかなと思って
それよりも、自分でハッピーにすることを考えましょう
そんなときは、はやり外に出て自然の空気を吸うのが一番ですね
少し気持ちが楽になってきた