昨日は確定申告の無料納税相談会に行ってきた
ほとんどの人は年金受給者で
70歳以上の人が多い
そんな人たちと接しているといろいろなことが見えてくる
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この無料納税相談会は
本人が申告することのお手伝いと言うことで
今までパソコンで自動計算して出力まで自動にできるようにプリンターまで持ち込んで対応していた
と言うより、税務署がそのように対応してくれたのだが
今回からは自主記帳が原則ですから税務署としてはパソコン出力の対応はしないという
ただ、勝手に本人がそこに設置してあるパソコンで
自らが入力して、自らが出力したのであれば問題ないなどと
わかったようなわからないような対応になった
ま、建前として確定申告は自らが行うことが一番良いというのは理屈としてわかるが
さて、現実としてはいろいろな問題がおきるのだ
税理士が無料相談するということも
本人が「自主」申告することのお手伝いだから
税理士が直接申告書を作成するというようなことではなく
本人が申告することのご相談に乗るといういみで
私どもが本人に代わって申告書を書いて上げると言うことはやらないようにと言われている
ま、かわいそうと思ってやって上げると
不思議と「まったく」かわいそうでない人からクレームが付く
何故、あの人は対応してくれたのに自分には対応しないのかと
しかし、現実の問題として我々も対応しきれなくなっている
会場には税理士一人に相談者が同時に二人貼り付けられる
そう、こちらは同時に二人の相談に対応しなければならないようになっている
だから、ゆっくり相談者の話を聞いて上げていろいろ相談に乗って上げる
そんなことはやれない状況なのだ
なぜならば、会場の外には順番待ちの人が大勢待っているのだ
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だから、相談においでに来られた方には
まず、内容をお聞きして書き方をお話しする
手引きの該当ページを指し示してこのように書いてくださいと伝える
そして次の人の話を聞く
同じように手引き書の該当ページを示してこのように書いてくださいと伝える
先ほどの人に向かってどうなったか確認する
すると、書き方が間違っているなら訂正方法を教える
キチンとできていたら次の項目について質問する
そして手引き書の該当ページを示してこのように計算して書いて欲しいと伝える
待たせていたもう一人の人に目を向ける
できあがったかどうか確認して次に進む
こんなことやっていたら落ち着いて相談なんかできない
それでもなんとかいろいろな話を聞きながらすすめてゆくが
最後まで書類ができたと思ったら
還付先口座は本人の口座ですよと話すと
それはもうありませんと答えが返ってくる
ありませんとはどういうことかと質問すると
昨年12月に本人は死亡しましたと
そうなると、今まで書いていた書類の書き方が違ってくる
おいおいそれを先に言えよ、と言うようなことはざら
ま、それは聴き方がポイントなのだろうから
慣れてくればいろいろなパターンを予想して質問する
ここら辺はベテランになればポイントが見えてくる
場数を踏んでゆくことの大切さはこんなところにある
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しかし、年をとってくると言うことは大変なことだ
どんどん人がやってくるものだから、「ハイ、じゃここに自分で書いてください」
などと私が言う
すると何やらモジモジしていっこうに書かない
この数字を書いてくださいペンで指し示す
すぐ脇に他人がいるものだから数字を読み上げるのもはばかられるから
この数字というふうに読み上げずに指し示して言う
どうしたのかと思う
どうも見えていないようだ
そう、メガネが無いようだ
そこで大きな虫眼鏡を用意する
それでもダメなら小声で数字を読み上げる
ようやく書き始めてもらえる
ところが今度は書く場所がずれる
ま、そんなのは愛嬌ですな
そして、自分で書いた数字を自分で見間違う
ん、コレは大変だ
結局私が書いた方が速いのだが
そうすると全ての書類を私が書かなければならなくなる
あまりにも大変そうな人は私がある程度になったら書いて上げる場合もあるが
ドンドンと人が待っている状況ではそうも行かない
基本方針は「自書作成」というふうに方針が出ているのでそれに従わなければおかしくなる
なんとか各自で書いてもらっても
こんどは筆圧が弱いモノだから複写式の用紙では下に写らない
一番下は自分の控えになっている
だから自分の控えは薄くなって数字がほとんど読めない
それが自分の控えになるモノだから
後で自分の提出書類について確認するにしてもかすれていてわかりづらいのだ
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さて判子を押す段になるとスゥーッと私の方に判子が差し出される
私としては本人に押していただけるようにお願いするようにしているが
何もちゅうちょせずに判子を渡してくる
信頼されているのはありがたいのだが
自分で自分の書類に判子を押すという意識を持ってもらいたい
ま、親切にして上げることは良いのだが
結果として本人のためにならないと思うのだ
とはいうものの、ご高齢な、そう、80歳をまわった人には「自書作成」はつらそうだ
そんなひとには親切コースを用意しても良いのかもしれない
80歳以上の人用のコースは別の受付にして
もう少し親切に対応して上げるという方法も検討しても良いのかもしれない
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いろいろな人が来る
一生懸命な人
まじめな人
損得だけの人
自分のことしか言わない人
隠そう、隠そうとする人
何も考えていない人
逆ギレする人
おしゃべりな人
何を聞いてもわからないという人
よけいなことばかり言う人
疑って掛かってくる人
わかった風に装っているがわかっていない人
本当におもしろい
お金がからんでいるモノだから
そこに人間のドロドロした欲が丸見えになる
いや、そこにその人の人間性が見えてくる
我々の仕事は税金というお金を通して人間を勉強させていただいているのかもしれない
先日の物産会でいただいてきた御菓子がある
レンコンサブレーだという
食べてみると味は良いのだが
一つだけ気になることがある
それは、
何が「レンコン」サブレーなのかということだ
レンコンのように穴でも空いているのかと思うとそう言うわけではない
これでは単にサブレーでしかないわけで
ん、レンコンというからには見た目でレンコンのイメージが欲しいと思った
裏の説明を読んだら
なんと原材料にレンコンが入っているという
さらに、コシヒカリも入っているという
地元の名物というか特産品というか
ん、なかなか難しいモノだと思った