平成19年01月19日(金曜)

講師控えようの部屋に通された
床の間には香炉だろうか
いろいろなお道具がキチンと飾られている料理屋さんだ
いろいろな道具があると言うことは老舗なのだろうと想像した

掛けられている額を見たらおもしろい
いろいろ書かれた絵だが
最後の銘の場所には
口に筆をくわえている人物が書き込まれている
そんなところに若女将だろうか入ってきたので聞いてみた
なんでもこのお店は200年からの歴史のあるお店だという
建物は雪で潰れたり火災にあったりでまだ新しいという話だ
ちなみに、この絵は何でもいろいろな遊びを書いたものだという
おもしろいなあと思って見させてもらった

今日はある団体の新年会の前のお勉強会に呼ばれた

畳の部屋に70人からの人が座って
私の話を聞いてくれた
しかし、こういう昔ながらの料亭だと
畳の部屋に座布団となると
どういうわけか煙草盆も一緒に出される
最近はセミナーなんかが開催される場合は
セミナー会場内では禁煙になっていて
会場の外に喫煙コーナーなどあるわけだが
どういうわけか
日本間に座布団となると煙草盆も自動的に付いてくる
灰皿が出ればこれまた自動的にタバコを吸い始める
狭い部屋に詰め込まれれば
このタバコの煙が大変なのだ


なんと畳の部屋にプロジェクターとスクリーンを持ち込んで
画面を見せながらの講演だから
そのプロジェクターの光りが
まるで舞台でスモークをたいたように
くっきりと光りのスジが浮かび上がっていた

今日は、スクリーンが会場で用意できないと言うことで
私どもが車に積み込んでスクリーン持参で講演をさせてもらった

以前、このような和室で講演することになったとき
会場に行ってみたらスクリーンの代わりに
大きなテーブルを立てて
そこに真っ白いシーツを掛けてスクリーンに見立てて
プロジェクターで投射したことを思い出した
さらには、壁に模造紙を貼り付けてスクリーン代わりにしたこともあった
ま、最近では会場にプロジェクターが用意されているところも増えてきたが
大きな時代の変化を感じる

無事畳の部屋での研修会を終えて
こんどは会場を二階に移して懇親会となる
ここは大きな会場だ
大広間
結婚式用なのだろうか
こちらは椅子席となっていた
芸者衆の踊りから始まって
ん、これがまた三味線や唄はかなり雑音の入ったテープを
会場いっぱいに響き渡るボリュームで流しながら
踊るのだが
その間、隣の人と会話することさえも難しいほどの音が
まさに響き渡っているのだ

テーブルクロスというか
そこに印刷されているモノは
先ほどの額縁の絵
ちょうどそこに女将が来て
話を聞けば、なんでもこれは対の絵で
もう一つがあればすばらしいのだが
残念ながら現在は消失してしまって一つしかないという

玄関にはこんな飾りが飾られていた
新年の御祝いの意味なのだろうが
稲が二種類
普通の稲と黒い稲が飾られていた

この料理屋さんは歴史のあるお店なのだろう
だからいろいろなしきたりやお道具が残されているが
そればかりではなく新しい時代に対応した結婚式場など
災害などの災難に遭ったかもしれないが
それを逆手にとって
最新の環境を作ってきたから生き延びてきたのだろうかと思って見ていた
時代と共に変化してゆくことが経営だという
まさに経営は生き物だと

外に出た
回りは小料理屋さんなどが目に付く通りだった
お店の中ではいろいろ宴会が開かれているようだったが
人通りはなかった

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