平成18年10月11日(水曜)

今日は柏崎で講演なのだ
二時間半の講義の中で一人しゃべり続けるモノだから
汗びっしょりになる
これだけ汗をかくのだから結構な運動量になるはずなのだが
なかなかその成果は見た目には現れない
不思議な現象だと自分としては思っている


会場は設備の良い会場で
皆さん真剣に私の話を聞いてくれていた
ありがたいことだ

帰り道
空を見ると夕日で空がやや赤く見えていた

なんと、なんと、我が家でまな板に当たる包丁の音が聞こえる
軽快な包丁の音が聞こえる
なにやら家庭の音のようだ

娘が帰ってきた
今日は娘が手作りの料理を作るという
家族でお肉屋さんやスーパーなどに買い出しに行った
冷蔵庫の中がいっぱいになった

お父さん、先にお風呂に入ってきてという

なんと異次元の世界を体験する
そう、工業化社会が成熟し始めの昭和40年代に
お父さんが会社から帰ってくると
お母さんが夕飯の準備で台所におり
子どもたちがお茶の間でわいわいと言いながら
おかえりなさーい
などと声が聞こえ
お風呂湧いているわよー
などと、んん、なんというノスタルジックな響き

いまではこんなイメージは横浜のラーメン博物館かどこかの
昭和のイメージを保存した施設にしか残っていない
そう、はるか向こうに行ってしまった昭和の世界なのだ

それが、なんと我が家に実現したのだ

長い時間が過ぎた
お風呂にゆっくりと入り上がってきてみると
なにやら美味しそうな匂いがする
さっそく食事が始まる
水餃子だという

そして、青椒牛肉絲(チンジャオロースー)だという
早速食べる
黙々食べる
一生懸命食べる
食べきる

美味しいのだ
うまいのだ

ふと脇を見た
なにやらレシピの書かれたノートが目に入った
会話の中に彼女は言う
やはり先生の言うとおり、真ん中を薄くしないとボロボロ崩れるね、よしわかった!

どうもこれは実験のようだと思った

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