すばらしい天気だ
正面に見えるのは米山だ
ここは柏崎ぶどう園
普通ブドウの棚というと低く屋根のようにつながっているイメージだが
ここはそうなっていない
写真のように棚になっていないが
これがここの特徴なのだと説明書きがしてあった
柏崎から山の方へどんどんと入ってゆく
綾子舞の地にやってきた
やってきたと言うより通りかかったので寄ってみたと言う方が正しい
見たら、なんと来週の日曜日が本番だという
午後1時から3時半までと言う
綾子舞記念館なるところに立ち寄って
説明ビデオを20分ほど見させてもらった
要するに室町時代に伝えられた舞で
歌舞伎の原型と言われる
小国歌舞伎の舞形式がそのまま保存されているという
例えば江戸時代に盛んになった三味線を使わない
やはり江戸時代に出てきた振り袖という形式の着物を着ているが
踊りは振り袖を使った踊りとなっていない
振り袖を意識した踊りではないことから
振り袖が出てくる前の時代に完成された踊りだという
ようするに、室町時代の伝統がそのまま伝承されて保存されていると言うことだ
その踊りの中にも地のものが組み込まれている
狂言の中で中央の白い仮面をかぶって行われる
三条の鍛冶屋の話などがある
綾子舞の特徴は二つの流派があって、片方は袴をはいて踊る
もう片方は振り袖で踊る
両方ともかぶり物の赤い布を頭に巻いている
これこそ室町時代の踊りの姿だという
会館の奥が広間になっているが
そこの黒板に書かれていた
伝承上の長老のことば
1,大きな誇りをもて
2,形を崩すな
3,自信をもって立て
4,ゆとりをもって
5,芸は盗むもの
※ 人から人へ伝える
ここは会館前の広場だ
会館に入ったとき係の人が
草刈りをやったばかりなので
草の匂いがしますがおゆるしくださいと
説明していた
左の方に見える青いシートが掛かっている場所が
たぶん、踊りの舞台になるのだろうかと思ってみていた
車をさらに山奥に向けて走らせていった
木にロープを張って稲を干すための準備が進んでいるようだ
稲刈りの時期が近づいてきたようだ
この碑が気になった
慈と書かれた碑だ
峠の見晴らしの良い場所にたてられていた
裏に書かれていた
おねがい
恵み多き
雄大な自然を守ってください
豊かな 緑の大地を守ってください
みんなの笑顔と思いやりで
先人が拓いたこの土地を守ってください
2004・6・19
倉嶌徹・恵美子
智子・元・太
この碑にバッタがしがみついていた
この碑がどういう理由で建立されたのかわからないが
とにかく自然を愛する心からの碑なのだと思ってみていた
道路のガードレールに枝豆だろうか、いっぱい干されていた
これをどうするのか和知らない
味噌でも造るのだろうか
樹木に強い日差しが当たっている
松之山温泉の入り口にたどり着いた
そう、ここから始まる
そう、今日は渋海川の源流を確認したくてやってきた
先日は、長岡から小国を通って松代までたどり着いた
そこから先がまだ確認していないので
今日はそれを確認するために
いつもとは違うルートで
そう、柏崎からのルートで松代までやってきた
普通にカカシが置いてあるのが目にとまった
途中、お城跡の公園のようだ、そこで大地の芸術祭参加作品を見た
これはメキシコの作者による作品だという
そう言われてみれば
やはり、これは日本的な像ではない
ようするにバター臭いのだ
一番高い場所に何やら良く反射するボールが置かれている
これはイグアナと老夫だろうか
老夫の顔がリアルに作られている
足の指など、実にリアルだ
この作品はかなり力作だ
先ほどのボールもかなり大きなものだ
その場所からの眺めはなかなかのものである
そこにいた老人が私に話しかけてきた
池の向こうにある清水を飲んできなさいと
命の水だという
長生きするという
水温は8度で一定だという
さらに渋海川の源流に向かって車を進めた
川幅はだんだん狭くなっている
足湯だという、中央の一カ所から隣の温泉宿から温泉がわき出ているという
手を入れて見ると、ぬるい
しかし、それはそれで皆さん喜んでいた
いよいよ源流が近づいたようだ
進行方向に壁のように見える峰のふもとが源流と思われる
その峰の途中でV字になって切れ込んでいる場所がある
あそこが深坂峠ではないかと思う
地図に寄れば
あの深坂峠の向こうに野々海池があるとなっている
そして、渋海川の源流は深坂峠の下あたりではないかと思われる
道をどんどん山に向かって進んでいった
途中、川を渡る場所にさしかかった
そしたら、そこに記念碑が建てられているではないか
みれば「一級河川 渋海川源流」と明記されている
裏を見た
渋海川サミット (平成4年度〜平成16年度)
会長 松代町長
副会長越路町長
理事 松之山町長
理事 小国町長
理事 川西町長
平成16年10月吉日 建立
さっそく川を見た
このあたりが源流と言うことだろうか
実際はもう少し奥になるのだろうが、道路に面していると言うことで
この場所に記念碑を建立したのだろう
奥に渋海川が見える
この記念碑によると
河川延長
70643米
さらに奥を目指した
そこには大厳寺高原という場所がある
その高原にも大地の芸術祭参加作品が多く置かれていた
これはドアが地面に取り付けられている
ま、遠くの景色を見る、向こうに見えるのは日本海だ
左に水平線
途中から佐渡だろうか
そして右に見えるとんがった山は米山だろうか
ブランコがある
大きなブランコだ
どこかの夫婦が一緒にブランコで遊んでいた
こちらは子どもを遊ばせている若夫婦がいる
池の向こうに何か見える
たぶんこれも参加作品だろう
高原を抜けて
さて、いよいよ峰伝いに深坂峠を通って野々海池まで行こうと思っている
その深坂峠の下が渋海川の源流だと思うから確認してみたい
標識に寄れば、野々海池まで5キロだからもう少しと言うことだ
ということでハンドルを切って狭い道をどんどんと進んでいった
かなり進んだところで
ガーン、通行止めとなっている
土砂崩れということらしい
工事用の重機が置いてあった
もう少しで峠ではないかと思う地点で通行止めとなっている
脇を見たらわき水をポリ容器にためるようになっている
そこから清水がわき出ているようだ
もうほとんど頂上のような場所で
よくもわき水が出るものだと感心していた
結構こけが生えているし、キチンとわき水の場所が
石できれいに囲われていた
その中央部にチューブが差し込まれて
隣にあるポリタンクにわき水を全て流し込んでいた
そのポリタンクにため込まれたわき水は
こんどは、ポリタンクからあふれて
外に水が流れ出していた
景色を見回した
はるか向こうに見える二つのこぶの山は弥彦山と角田山だろうか
右の奥の平らな場所は長岡から三条、新潟方面の越後平野だろうか
道路の下をのぞいてみた
沢になっている
水の音が聞こえる
どこかから水が沢に流れ込んでいるようだ
水の音が聞こえる
音を頼りに水を探した
見つけた、水が流れ込んで
音を出している
この水がさらに沢に落ち込んでいる
そこで、この水の元を探した
追いかけてみるまでもなく
この水は先ほどの清水から流れ出している水だ
見つけた
そう、ほぼ間違いない
渋海川の源流は
この交通止めの脇に出ている清水が源流ではないか
ほぼ間違いないだろう
ここから流れ出している清水
この先はすぐ峠となって
工事用の作業員もこの先には湧き出している清水が
ここしかないからここに通行止めをやっておいて
作業者の休憩場所として
水飲み場としてここにポリタンクを用意しておいたのだろう
だから、これより上には水の湧き出しているところは見あたらず
ここで湧き出している清水が
まさに、渋海川、約70キロの源流である
その清水がだんだんと下って
大きな川となって山を削り、谷を作って
我が家のベランダから見える信濃川合流地点へと続くのだ
日が傾いてきたため
峠の場所に日が当たっている
もう少しで
そう、もう200メートルも進めば峠をこえていただろう
しかし、残念ながら通行止めとなっている
では、長野県に抜けることを断念して帰ることにした
先ほどの大厳寺高原キャンプ場のある場所だ
池もある、そう、ここで魚釣りをしていた
かなり標高が上の方だから
というより、先ほどの峠からさほど遠くない場所だ
さて、ここから今度は松之山温泉経由で十日町を通って帰ることにした
途中、松之山温泉の奥に「夢の家」というところが在ると標識が出ていたので寄ってみた
月が見えている
時間が遅かったので中を見ることはできなかった
なにやら、この中はいろいろな作品があるようだが
それを確認するために中にはいることはできなかった
稲はだいぶ実ってきたようだ
松之山温泉に降りてきたら、鷹ノ湯の源泉を見ることができた
暗くなったので、先日も寄った所に再度寄ってみた
「心の花」という名前の作品だ
親子連れの母親が、一生懸命この作品を刺し直していた
誰かが話していた、「何本くらい在るのだろうか」と
するとその若いお母さんが即座に答えた「3万本です」
その母親の子どもが母親のマネをして刺し直していた
またまた、自分の影を映してみた
十日町のお店に入った
お店の中は満員だった
しばらく待ってようやく席に着けた
周りの人たちの会話を聞くと
全て、この店に来るお客様は
大地の芸術祭を見てきてこの店に寄ったという人ばかりだった
ガイドブックをみると、そば屋の案内ばかりで洋食の店がほとんど無い
結局、ガイドブックに載っている洋食のお店というとここになる
だから、この店のお客はみな大地の芸術祭を見に来た人ばかり
そうやって考えてみると
この大地の芸術祭の経済波及効果は相当なものになる
松之山温泉街は予約が取れない状況が続くと聞く
かなりのものだと予想する
しかし、走ってみて思うのだが
とにかくスタンプだけを集めることに集中して
作品などほとんど横目で眺める程度
とにかくスタンプを集めることに必死という人が多く見受けられた
だけれども、それでもひとが集まったのだからすごいことではないかと思う
この企画はすごい
とてつもなく大きな仕事だと感心している
さて、ところで
上の写真のイタメシの店
書いてある文字を読んでおかしくなった
TAVERNA
(食べるな) と読んでしまった
店の子にちょっと聞いてみた
食べるなということかと
しばらくして彼は奥で聞いてきたらしく答えてくれた
発音はその通りだが
意味は、イタリア語でレストランの意味だという
なるほど