平成18年08月15日(火曜)その1


今日は空気が澄み切っている、はるか苗場山や信州との県境の山々が見える
お盆休みだからどこかに行こうと言うことで
気になっていた「大地の芸術祭」に言ってみようと言うことになった

情報があまり入らない
どうしたらよいのかと十日町の人に聞いたら
とにかく十日町のキナーレに行けば情報が手にはいると言うことで出かけていった


初めて入ったが、キナーレは思ったより大きな建物で
建物の中央に大きな池がつくられており
そのまわりに回廊のように建物が建てられている
そこの情報センターでおすすめの見学場所を教えてもらって出かけることにした

そもそも、このキナーレという建物は
越後妻有交流館の別名だ
三年に一回開かれるこの「大地の芸術祭」、今回が三回目だが
この大地の芸術祭の情報拠点と言ってよい

なかなかおもしろい建物だ

とにかく、キナーレの情報案内所で得た知識に寄れば
どうもゆっくり昼食をとってから等という時間の余裕はなさそうだ
ということで、コンビニで飲み物とパンを購入して
パンをかじりながら松代に向かった

情報案内所のお嬢さんに寄れば
松代の「のうぶたい」に最初は寄ってみたらよいという
「のうぶたい」だから能舞台とおもったら
マップを見ると農舞台と書かれている

車を走らせて20分くらいだろうか
トンネルをくぐり抜けて松代に着く
農舞台は駅の裏手にある

最初に目に入ったモノは
なにやら素焼きの窯と焼き物だ

その焼き物を何かのバチのようなモノで叩いている
きれいな高い音が聞こえる
みな音が違う

建物の脇にはなにやら鉄くずのようなものがいっぱいぶら下がっている
金槌のようなモノを貸し出していた
勝手にたたいて音を楽しんでいる

建物の一階は広場のようになっている
皆さん椅子に腰掛けて涼みながら休んでいる

その向こうに見える棚田を見ると、野良作業をしている姿のモニュメントが見えた

この「農舞台」は前回の大地の芸術祭の折につくられた作品だという

ちょっと脇の高台に毒々しい花のような遊具が目に入った、子どもが遊んでいた

まずは、一番人気だと教えてくれた場所に向かった
とにかく山道をドンドンと進む
案内番号を頼りに山道を進む
何とか目的地に到着したようだ
古い一軒屋が目的の場所のようだ

若い大学生だろうか、それとテレビカメラがスタンバイしている
どうもここのようだ
建物入り口にいた学生に聞く
何があるのかと
彼は答える

彫刻刀で民家を全部、あらゆる所を彫って、民家を脱皮させたのですと

そう言われてみれば確かに、あらゆる木の梁や柱や床や、とにかく彫刻刀で削れるところは全て
削ってあった
半年掛けて彫ったという
二階に上がってみる

見晴らしがよい、はるか向こうの山がよく見える

制作に関わったメンバーなのだろうか、座り込んで話していた

この日は4時からここで日舞があるという
室内にはスクリーンやらプロジェクターやら照明やら、いろいろ仕掛けが用意されていた
古い木造民家が若い人たちのイメージに寄る力で再生し
建物の中は最先端の映像機器が持ち込まれ
そこで日舞が踊られるという
何とも言えないおもしろい世界が生まれている

本当に山の中の民家で彫刻刀による脱皮がなされて
蘇生したような別世界が生まれていた

蘇生した建物にはこんなサインマークが似合う

棚田が美しく見えるというポイントにやってきた

今度は「風のスクリーン」だという

使われなくなった棚田に、素焼きのブロックのようなモノで壁をつくってある
だから何なんだ、と言ってしまっては元も講もない
ま、芸術なのです

稲に強い日差しが刺している
こんな時期がある程度ないとおいしい米はできないのだという

これは何かと言われても、「鬼です」「以上終わり」となる

田んぼの中にお祭りの櫓のようなモノがあちこちにある
なんでも先週、ここで世界太鼓フェスティバルが開催されたという
正式名称は「農舞楽回廊」というらしい

これは何だ、ハゼ木に赤い布が掛けられている、この赤が鮮やかな色だ
この布はオーストラリアのウールだという

農村には赤が似合うのだろうか、そう言えば若い嫁さんの腰巻きは赤だ

キュロロ、先日寄せてもらったところだ
なんでも説明書に寄れば
この塔は冬場の4メートルからの積雪でも
雪の上に首を出しているように高くしてあるという
先日はこの塔に登ったが、とにかく暑かった記憶があるので
今日は入らないで見るだけにしておいた

そう、美人林
家内にも見せてやりたいと思って連れてきた

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