平成17年12月11日(日曜日)
「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者もすくなくない。その方が楽だからだ。
この文章は三浦展(みうらあつし)著「下流社会」(光文社新書)7ページに書かれている
金曜日の日経新聞朝刊1面のコラムにこの本の紹介があった
それを見て、早速神戸の書店で手に入れて新幹線で読んだ
実に興味深い内容だ
この本を読み終えて感じたことは
この本の中にあるように
「働く上流」と「踊る下流」への分裂
これが進んでいるという、そしてその下流化社会化を防ぐために
「機会悪平等」を著者は進める
そして
下駄履き入試
東大学費無料化
大学授業インターネット化
地方から東京へ進学した場合の資金援助
上流には「ノブレス・オブリージュ」(高貴なる者の義務)を
これらの5項目を最後に提言している
なにやらアメリカの人種差別禁止令のごとき
人種の構成割合に応じて採用しなければならないなどという
そんな世界が日本にもやってきそうだと感じた
アメリカの白人社会と黒人社会の問題がそのまま日本にも出現してきているということだろうか
この著者は新潟県出身と書かれている
そして、この本の一番最初に
そう、はじめに
「下流度」チェックなるものがある
年収が年齢の10倍未満だ
こんな項目を本の1ページ目に持ってくるということは
なかなかの著者だ
そして、本の中には「ドラゴン桜」についてもコラムが書かれている