「ソバ屋のおやじ」平成15年7月6日のドライブ日記 |
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山古志亭
しかし、ただのソバ屋のおやじではない。 新潟県商工会連合会経営安定相談室相談員を十数年続けているベテラン中小企業診断士なのである。 なんで中小企業診断士が山古志の山の中に宿泊できるソバ屋を開設したのか、それは直接彼に聞くのがいい。 彼、皆川先生は新潟市にご自宅がある。毎週週末になると山古志にやってきて民宿とソバ屋を開く。 開設は今年、平成15年春。 彼は自慢する。ここは天国だと。確かに素晴らしい自然だ。目の前は自然のまっただ中。 場所は、以前学校があった脇、教職員宿舎を村が売り出したので買い取ったという。 学校の先生に住んでもらうための施設だから建物の作りは悪くない。まだ新しい。 そこで彼は1泊2食で7,500円の宿屋をはじめた。宿屋というより普通の自宅だ。 宿泊は5部屋、ま10人宿泊ってとこだろう。 この宿屋のウリは夜明けから始まる大自然のドラマを特等席で見学できることだ。 彼によれば、眼下の沢が雲海に埋まり、そして潮が引くように世界がまた広がってゆく はるか向こうには越後三山、そして、谷川も見えるという
食堂にあったメニュー、自慢は先生自らの手打ちそばだという。 場所は山古志の役場先にある三叉路をトンネルを抜けてあまやち会館方向に進むと野菜販売所や民俗資料館などがある。 そのところから池谷闘牛場に入って行く道を進むと左側に2階建ての建物が目に付く。 というより、ここいらへんではモダンな鉄筋造りといえよう。 住所連絡先を記しておく 山古志亭 〒947−0202 新潟県山古志郡山古志村大字南平乙992番地(池谷闘牛場前) 電話・FAX 0258−41−1913 携帯 090−3089−8939 http://www10.ocn.ne.jp/~vaim/
中山隧道さてさて、彼のところからチョット足を伸ばすと「中山隧道」がある。手堀のトンネルだ。 長さはおよそ1,000メートル、脇に立派な自動車用トンネルができているから今は実用性はなくなった。 しかし、これは貴重な歴史的資料なのだ。
写真のトンネル内右側にあるテーブルの上には懐中電灯とローソク付きの提灯が置いてある 中は真っ暗、声が響く、響くなんてもんじゃない、響き渡る トンネル内の左側には蛍光灯のスイッチがある、蛍光灯といっても200Mに一灯程度 やはりこわい、私なんぞ一人では入れませんね 蛍光灯のスイッチは反対側の出口にもあるから良いのだが、提灯や懐中電灯は 反対側の出口には置き場所がないので元に戻して欲しいと書いてあった ちなみに、懐中電灯は電池が切れているから自分で持っていった方がいいだろう
トンネル内のわき水がけっこう流れており、足下は壁際では靴が濡れてしまう トンネル内から水の滴る音が「ポチャーン、ポチャーン」と響いてくる トンネル近くに近づいただけで冷たい空気が流れ出してくる 中に入れば寒い、これは真夏には良いかもしれないが、チト寒すぎだ
妙見神社長岡と小千谷の境に妙見堰、信濃川をせき止めた場所がある この地名が妙見、妙見という意味は北斗七星信仰、北斗七星を妙見というらしい この妙見信仰は土地の為政者が不動のものという意味で天空に動かぬ星、 北斗七星になぞらえることで支配するという考えがあったようだ もっとも、昔の為政者は支配するのは自然に対してのことで、自然を支配するということは 治山治水ということ この信濃川の脇にそれも自分の領土の一番上流に 川を支配するための神社を配置することは当然のことであったろうと想像できる そうすると、妙見神社が自分の領土の一番上流で一番コントロールしにくい 信濃川を見下ろす場所に設置されたということを考えると いろいろ昔の為政者の気持ちが分かってくる
バス待ちの老人に「妙見神社は何処にありますか」と場所を聞いてみた 曰く「妙見神社と三宅神社とあって、三宅神社は由緒正しい神社です」と説明が続いた どうも地元の人にとっては妙見神社より三宅神社の方が重要らしい やっと教えてもらって向かってみたら山の上にあった そこの展望台に立ってみたら信濃川流域に広がる長岡市外が一望できた なるほど、ここから見える範囲が全て長岡の殿様の領地なのかと思ってながめてきた
キャンプすることもできそうな手頃な空き地があった どうもここは長岡市の公園に指定されているようだ 長岡市のHPを調べたら妙見児童遊園として説明があった 「昭和49年(1974)に整備された妙見児童遊園。広さ4,480uの園内には、ブランコや滑り台といった遊具や炊事場もあり、休日には子ども会の行事で遊ぶ子どもたちや家族づれの姿が見られます。
さて、そろっと帰ろうかということで車のヘッドランプをつけて帰路に就いた |