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- 2002年12月15日 第1回リリック戯曲ワークショップ初日
- 戯曲ワークショップ申込者十数名のうちから6名が選抜されて参加となった
- 初日に先立って参加者全員の課題テーマであった「紙風船」の現代文への書き直し作品が配布された
- 他の方の作品に目を通してみた
- なかなかの力作揃いである
- 工夫の跡がうかがえる
- なるほどなるほど、そうきたか、フムフムと感心しながら読んでしまった
- 初日は先生から課題作の「紙風船」について説明がなされた
- 先生は開口一番「戯曲とは、人間が書かれている。だから人間を知らなければならない」と言う。
- さらに言う「戯曲の書き方、そんなモノはない。重要なことはその人の感性だ」と。
- 「物語を書こうとする。しかし、そんなことはどうでも良い。さらにテーマを持とうとする。そうじゃない、そこにどういう人間がいるかが大切なのだ。最初に「人間」次に「物語」そして「テーマ」となる。要するに人間をどう扱うかがポイント、人間を一面的な捉え方では薄っぺらい、人間をどう掘り進めてゆくかが大切なのだ。」
- 「戯曲は人間を書く。だから感性が大切。ところが物語を優先してしまう。そうじゃない、人間を一番にして考えることだ。」
- 「戯曲は現場をどう読むかである」
- 戯曲には喋った言葉しか書いてない
- 戯曲には結果しか書いてない
- 現場はなぜこういう言葉になったのか推理する
- 90%は書いてない、セリフという結果しか書いてない
- 戯曲は犯罪現場の証拠品みたいなモノ
- 書き手は犯人みたいなモノ
- 現場は刑事のように推理する
- 書き手は10%だけ書けばよい
- TVのシナリオのように説明型にならないこと
- テーマがあって物語があって人間があるのではない
- そこに人間がいるから物語が生まれ、テーマがある
- 井上ひさし氏によれば、コップにたまった水のように資料を集め、資料があふれるまでになって、コップからようやくあふれ出した滴を書くという
- 以下は課題の「紙風船」をどう読むかについての講師の説明です
- 一度、紙風船を読んでからが良いのではないかと思いますので
- 参考までに私の「紙風船」課題提出分を掲載しておきます
- 「紙風船」の戯曲をどう読むか
- まず、年齢は幾つなのか
- 季節は
- なぜ新聞を読んでいるの
- 何でこの夫婦には子供がいないのか
- 妻の性格は
- 夫は
- 二人は直球で勝負しようとしていた
- 結婚しても恋人でいようとしていた
- まるで紙風船でキャッチボールをしようとしていた
- これは二人が恋人から夫婦になり、家庭を築いてゆく課程を描いたモノではないか
- それを紙風船になぞった
- 二人は電撃的に恋愛をして結婚した
- 想像力豊かな彼女との恋愛を続けようとしているが
- 恋人で居続けることから夫婦になるきっかけを
- この戯曲は紙風船のキャッチボールになぞらえている
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