本書のコンセプト


 本書は、「とにかく決算書が読めるようになりたい」という、簿記や経理など無縁の経営者や経営管理者の方々の救世主となるために書かれました。これ以上やさしく、かつ、これ以上ユニークな内容の経営分析の本は他にはないと自負しております。

 編者である高野 裕は、中小企業大学校三条校をはじめとして、経営者団体等各方面で講義、講演を行い、そのインパクトの強さと飽きさせない語り口で好評を得ています。

中でも決算書の見方に関するものは、「型破りの内容だ」とか「今度こそ決算書がわかった」と、受講された方からの反響は特に大きなものがあります。以前の受講者に勧められて講義を聞きに来られる方もいらっしゃいますし、さらに繰り返し学びたいから本にしてほしい、という熱い要望もたびたび頂戴しました。

このような背景から本書は誕生しました。10のステップを前から順に読んでいただければ講義同様、類書にはない手応えを感じていただけるはずです。

本書は、基本的に見開き2ページ単位を1つの項目として構成されています。右ページの図表を見ながら、左ページを読み進めてください。また、左ページには必要に応じて注釈を添えてありますから、理解の助けになることでしょう。さらに、内容を確認し理解を深めることができるよう、途中には2つの演習ステップも設けました。

   あとは、みなさんの(肩の力を抜いた)ヤル気を待つだけです。

 

なお、本書はその題名からもおわかりのように弊社「ザックリ」シリーズの第3弾として刊行されました。しかし、その内容は基本中の基本、初歩的なレベルになっています。数字嫌いの方にまずは会社の数字の一番大切なところを「ザックリ」とつかんでもらう、というのが本書の基本理念です。ですから、本書だけで独立した内容になっていますが、さらに細かく基礎を固めたい方は「ザックリとよめば会社が見える」を、また資金に強くなりたいしパソコンも活用したいという方には「ザックリとよめば会社が見える2」を併読されることをお勧めします。

 

株式会社 タカノマネージメントコンサルタント



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