2020年8月2日 高野裕

「ジェネレーションギャップ 4」

<平成30年度 平日1日 コミュニケーション系メディアの平均利用時間(全年代・年代別)>


(1)

コミュニケーション系メディアの平均利用時間


ここでいっている、コミュニケーション系メディアのソーシャルメディアとは

携帯などの「通話系」とメール等の「文字系」に分けられるコミュニケーション系メディアの

その、文字系に該当するソーシャルメディアであるから、具体的に言えばFacebookやTwitter

その中でも特にLINEを代表とするものをいう

ソーシャルメディアはユーザー同士の交流やコミュニケーションを主に目的としたものである

メール利用とされているメールとは、単に文字情報を直接特定の相手に送ることを目的としており

ソーシャルメディアのように、複数のメンバーを相手にするためのものとは質が違う

メール等は仕事など、どちらかというとフォーマルな要素を持ったもので、ソーシャルメディアは

友人や身内など、どちらかというとインフォーマルな要素を持ったものとも理解できよう

その意味で、LINEなどを使ったコミュニケーションと

通常のメールを使ったコミュニケーションは

私流に解釈すれば、フォーマル度が高いかインフォーマル度が高いかの違いがある

そもそも、メールと手紙ではフォーマル度という面で、手紙がきちんとしたもので

メールを出すなどということは、きちんとした相手には失礼に当たる

そんな理解を持っていたが

いまでは、手紙よりインフォーマル度の高いメールでさえ、LINEと比較すればまだフォーマル

ということになる


(2)


最近、私共のお客様が担当者とLINEを使って情報連絡をしたいと申し出てくることがある

LINEを使って担当者と業務連絡をやりとりするということは

インフォーマルな中にまで業務が入り込むことになり

業務と業務以外の境目のない状況がドンドン出現してきているということになる

会社運営上は業務と業務以外の区別が付かなくなることは

業務運営上非常に曖昧な区分が多くなってやりにくくなるということが言える

しかし、これからの時代は、結局フォーマルとインフォーマルの区分そのものが

ドンドン曖昧になる時代なのだと理解すれば

それを受け入れながら、どうやってそこから発生する問題を解決して行くかという問いになる

ここが、これからの時代の経営管理の問題ということだ


(3)


事実、今回のこのグラフを見れば

フォーマルな(LINEに比べれば)メールを使っているのは主に40代以降であって

この世代は会社では中間管理者以上という管理者層にあたる

この管理者層はメールでやりとりすることはフォーマルだがLINEでやりとりするのは

メールよりインフォーマルというふうに考えるが

新入社員などの若い世代はLINEを当たり前に使っているので

メールを使うと同じ感覚でLINEを使って行く

というよりも、メールを使うときは相手の立場などを考えて書き込むが

LINEなどは友達感覚で、いわば「ため口」で書いてしまう

そうなると、インフォーマルのフォーマル化とでもいう現象が起きてくる

これからは、LINEやFacebookといったメディアが基準となった

LINEなどのインフォーマルがフォーマルとなってしまうということが

次の世代の基本なのだと理解すべきだ


(4)


この現象を素直に受け入れる発想をすべきなのか

それとも、きちんと若い人に教育すべきだというスタンスで

社会のルールを教育徹底を旨とすべきなのか

そんな問題が起きてくる

私は時代の価値観とはドンドン変わってゆくものだと思っている

その変わってゆくスピードが年々早まってゆくと理解している

だから、単に今までの価値観を押しつけるよりも

もうひとつ、物事の本質というか、何を大切にしなければならないかという

価値観の本質を見きわめることができれば、その守るべき価値観を意識して

外形的な形式などは変化していって良いという考え方を持っている

とはいっても、結局私の中にある形式的な価値観を切り替えることはなかなか難しい

この難しさが、自分を苦しめる

新しい価値観を受け入れようとしても、自分のなかにある今までの形式

今までのパターン化された価値観から切り替えることができるかどうかというギャップ

そのギャップのなかで苦しんで、脱却できたとき、もっといえば

その本質が見えて納得できたときに切替が果たせることになる

まさに、価値観のギャップとはここでテーマとしている

「ジェネレーションギャップ」そのものなのだ


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