素晴らしいシステム

2003/08/16 柏報掲載

高野裕

受付の案内係なのだろうか
揃いのTシャツを着た若者が7〜8名入園入り口にいた
始めてきたのでどこに行けばよいのかわからない
入園口を入ったところでパンフレットがあったから
それを見たが良くわからない
そこで、暇そうにしているTシャツのお兄ちゃんに
手招きした
彼は「エッ私ですか、ア、ハイ」てなぐあいで私に近づいてきた
私に言わせれば、あんたは案内係ではないのかと言いたかったが
どうもあまりお節介は焼かないというキチンとしたシステムが
徹底されているようだ

開口一番私は質問した
 「始めてきたのだけれど、どこに行けばいいのかな」
「エットー、ここを下っていってもらって・・・・
夜ですと、イルミネーションが素晴らしいのですが」
 「あのね、私は今、この昼間、何処が良いのか教えて欲しい」
「アッ、そうですね・・・・エット・・・・バスはもう行ってしまいましたし
噴水が・・・エット・・・・もう30分後にこの先の所で始まりますので」
 「ありがとう、じゃ、噴水を見に行こう、どうも」

じつに彼とコミュニケーションを取るチャンスを得ることができた
最初に、夜来れば素晴らしいから昼間だけではなく再度夜おいで下さい
というリピートのお誘いを受けたのだった
すばらしいシステムができあがっている国営公園である、ハイ

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