難解・誤解・不可解

高野 裕

「税制改革」
しっかし、○○さんと××さんがこの議論を始めたら
一気に難しいとこまで駆け上がってしまいますね

○○さんが日経の大機小機のコラムに書いてあったこと
チェックしているとは驚きでした
そこまで関心を持っているとは・・・
わたしもあのコラムは気になって読んでいたのですけど

要は価値観をどこに求めるか
課税の公平とはなんなのか

そういった問題ですので簡単ではない問題ですよね

△△さんが指摘するように

>今の所得税の制度は、なになに控除とかいうのが
>いろいろあってさっぱり素人にはわからず、複雑すぎます。
>税理士さんしかわからない。ネェ、高野さん。
>もっと単純でわかりやすいほうがいいと思いますが。

たしかに複雑すぎますよ
税金申告は、本来自分ですることが大切で
専門家に頼まなければできないと言うこと自体が問題なんですよ
もっと単純でわかりやすい方がいいのですが
そうすると不公平が生ずるとしていろいろな圧力が生まれる
そこで小手先の対応をして複雑にする
我々専門家からすれば理屈に合わない改正が行われる
その上複雑すぎて我々でさえ間違えてしまうぐらいに複雑になる

税法を読むと
 一回目の読みでは 難解すぎてわからない
 二回目の読みになるとわかったと思うが 誤解する
 それでも頑張って三回目に読み直してわかろうとするが結局 不可解
とかいう言葉があったように思いますが

国民に直接関わる税法がこれではいけないと思っております

税理士という専門家が全国で6万人以上いるわけですけど
本当はそんな大勢の専門家商売が成り立つこと自体おかしいのかもしれません

課税の公平とタックス・ミックスという問題に発展するテーマなんですよね

柏報2002年1月21日掲載分

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