買い物の楽しさ

高野 裕

今日の私のスタイルは息子と同じような格好になっている

先日、息子に言われてしまった
お父さん、Gパンぐらいもってないの〜〜
うるさーーーーぃ 頭にきた
そこで、先日の日曜日子供が手袋を買いにユニクロに行くって聞いたとき
無理矢理に私も一緒について行った

しっかしユニクロは人がいっぱいいるね
商品を手に取りながら色々想像してみた
このGパンをはいて上はこんなのを着て
下着はこんな風で靴下はこれ、んーー靴がないなーー
などと勝手に想像しながらイメージを膨らませて買い物をした
結構楽しいものである
自分の変身する姿を想像して楽しい雰囲気をイメージする
これが買い物の楽しさなんだよなーーーって思いながら

商品のサイズはわかりやすく表示され
商品のイメージもわかりやすく
お客が片っ端から取り出しては戻し、取り出しては戻し
それを店員がきれいにたたみ直しては戻し、たたみ直しては戻し
果てしない繰り返しが続いている
そのおかげで商品は乱雑ではなく新品のイメージが保てている
乱雑になっていると安物ふうになってしまう
結局なんだかんだ買い物をして私は1万4千円、息子は2千円
誰のために買い物に行ったのかわからない

そのあとGパンをもとめてアメリカ屋に行ってみた
ユニクロの倍以上の店舗面積だ
そして客数はユニクロの数十分の一
商品数はかなりになる
在庫が非常に多いということ
いやいや、ついつい店舗診断が始まってしまう
悪い癖ですな、ハハハ
この店は女性用のまた上の短いGパンを入り口で展示していた
ファッションにうるさいおしゃれな若い女性が狙い目なのか
やめやめ、こんなこと考え始めるとダメですね

親子で楽しいショッピングでしたよ、ハイ

 

柏報2001年11月23日掲載分

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