男にとって忘れてはならないもの

それは結婚記念日と妻の誕生日

おかしなもので1週間前までは覚えているが

当日帰宅するときまで忘れてしまう

帰宅する前に思い出したらセーフ

そそくさと花屋によって花一輪を用意できさえすればセーフ

だが、だが、場合によっては翌朝になって思い出す

ううう、これは、これは、もはやアウトーーーーーッ

あなたにとって暗く苦しい毎日が始まることを無言で宣言されたもどうぜんである

とうぜん愛情の量は誕生日と結婚記念日に何をしてくれたかできまる

何も大げさなことでなくて良いが、少なくとも当日アクションがあったかどうかが分

かれ道

だから、これから結婚しようという諸君に言っておく

妻の誕生日はもはや日にちが決まっているからどうにもならないが

せめて結婚記念日は間違いなく忘れずに思い出させてくれる日が良い

例えば国民の祭日とか

とにかく間違いなく休みになる日とかがよい

そこで私は考えた

国民の祝日で間違いなく休み、そして日にちも覚えやすい日で

それなりにわかりやすい日を私どもの結婚式の日にちとして選んだ

それは10月10日体育の日、目の日、国民の祝日、東京オリンピックの開会式の日

必ず天気は晴れになる日

だから、この日であれば毎年休みだし、必ず晴れになる日だから

昼間は夫婦でドライブに出かけたりテニスをしたりし、夜は夜で記念の「体育の日」

をすればいいと思った

ところが、ところが、全く困ったことに今年から休日とならなくなった

休日でな平日となればとどんどん仕事が入る、夜も予定が入ってくる

忙しさに追われて結婚記念日に夫婦で食事などという時間がとれなくなる

忙しさに追われて結婚記念日を失念する、などという事にでもなるかもしれない

これはやばい

これはマズイ

なんということか、勝手に休日を変更するなーーーーー

私は怒ってしまった


平成12年10月9日 柏報掲載

 

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