銀行の体質変換が進んでいる

金融監督庁の基準に合致しなければ

銀行そのものが生き残れなくなっている

今まで支店長決裁で通っていた融資が

本店決済となっているようだ

そのため、支店長は本店の融資決済を取るため

如何にポイントをついた説得力ある説明ができるか

支店長の手腕が問われている

しかし、いくら融資決済を取ってきても

融資先企業が倒産すれば支店長のペナルティーとなる

そうなれば、無理して融資を進めるよりも確実なものがいい

書類上は何ら問題のない企業が良い

だから、決算書の悪い企業は融資されないこととなる

今までなら人間関係で融資された企業でも

書類で判断されて融資が断られる

今までなら名前で通った老舗でも

決算書を見れば内容が悪いから融資が断られる

こうして、過去の人間関係中心型企業は消えて行く

銀行の体質が変わると中小企業も淘汰されて行く

銀行が変われば経済社会も変わって行く

今、銀行の体質変換が進んでいる

平成12年3月柏報掲載

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