人間、お金の損得に対する執念はスゴイモノがある

皆が皆というわけではないがスゴイモノがある

自分の財布に一度入ったお金は何があっても出さない

何か自分が儲かるのでなければ出さない

理屈なんてどうでもよい、公平理論なんてどうでも良い

自分のお金が減ることが悪で、増えることが善という

実に明確な基準を持っておられる

こんな「素晴らしい」個人経営者がおいでである

というより、程度の大小は別として多くの個人経営者は

少なからずこんなモノサシを持っておられる

このような方に税金計算をした結果のご説明は

実にスムーズな時期になりました

なんせ、売上が減って利益がでないんですから

税金もかからない

これで今年は喜んでもらえると思いきや

彼はつぶやく

「税金を払わなくて良いのは良いのだが

資金繰りが苦しくて困った

税金を払っていた時期はけっこう金は回ったんだがナー」

ここから経営の話が始まるわけで・・・ハイ

平成12年3月柏報掲載

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