年末調整の還付金の支払いは12月の給料か1月の給料かという質問

年末調整で還付がでたら、それを12月の給料で返還するためには

例えば20日締めで25日支払の会社なら

まず給料の額を算出して、その後に年末調整すなわち

年間の給与額と扶養控除や生命保険料控除などの計算をして

年税額を確定させ、徴収済み税額との差額を給料支ヘいに追加する

こんな作業をやらねばならないのですよ

ちなみに今月25日は土曜ですから24日の金曜日に支払うことになり

20日から24日までに23日の天皇誕生日がありますから3日しかない

その上、銀行振込だと3営業日前までに提出、なんて言われた日には

どうすればいいの、できるわけ無いでしょと言いたくなる

それでも会社の責任者は従業員に何とか差額を払ってやりたいとのたまう

そりゃわかるけどねー ハイハイ頑張りましょ 残業してこなしましょ

ということになる

そこで、できれば年末調整の還付金支払いを1月の給料時にしてもらえば

事務処理がスムースに進む、しっかり確認して処理できる、ということになる

ということで事務の都合上なるべくそのようにお願いしている

もちろん会社で年末調整を自前で処理できるところは経理担当者が頑張って

年内に年末調整差額を計算して処理しているところは問題ないでしょうがネ

ちなみに、新潟県だから還付月が違うなどという意見は「マチガイ」です

税理士が悪いのだという意見も「マチガイ」と言うことにしておいて下さい

給料の締め日と支払日に時間的余裕がないことに原因がありますので

税理士が悪いと「決めつける」ことだけはお許し下さい

 そうそう、2003年頃には電子申告制度が開始され

サラリーマンの年末調整が廃止になるかも知れません

サラリーマンも3月15日の確定申告で申告をしてもらうということになる

何でもお任せでサラリーマンは税金のことを考えずに済んでしまう事に対し

これは問題でないかとの意見がある

源泉徴収制度と年末調整は、本来国が行うべきことを企業に義務づけて

確実に税金を集金するスグレものの制度として良いにつけ悪いにつけ議論され

本来の確定申告をサラリーマンにもやってもらおう、そのためにも電子申告を

システムとして確立させようとして動いているようです

話が長くなってしまいました、ごめんなさい、ついつい書いてしまって・・・

平成11年12月柏報掲載

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