画材やさんというと何となく文化の香りがしていました

小さいとき悠久堂さんのお母さんというかお姉さんというか

やさしいふくよかな女性の方がいつも店番をしておいでで

「いいとこのアネサマ」というイメージを持っていました

いつだったか昨年の寒い頃、母のバースデープレゼントに額縁を

と思って画材やさんをまわって悠久堂におじゃましたら

商品がほとんどなく、投げ売りのような状況で在庫一掃セール中でした

これは安いと思い大きな額縁を購入しましたが

そのときアネサマと二言三言話をしましたら

高齢だからもう店を閉めるのだとのことでした

ヤママルさんも店じまいされたし・・・

大手通の老舗はどんどんなくなって行きなすね

たしか、悠久堂さんとならんで大通りに面して楽器屋さんが

記憶が定かでないけれど

今のリーガルショップ靴屋さんの場所だと思うけど

楽器屋さんも文化の香りでしたね

平成12年5月柏報掲載

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