リリック野外劇 −演劇をとおして伝えたいこと−連載

Aこんなふうに稽古してます

リリック野外劇では、プロの演出家とインストラクターから指導を受ける稽古のほか、参加者だけの自主稽古もしています。今回は、自主稽古のまとめ役、池田晴美さん(柏崎在住・劇団THE 風・FOU 在籍)にお話をお聞きしました。

○自主稽古の流れは?

ま ずはストレッチや筋トレ、鬼ごっこ(反射神経を養うためのちょっと変わったやつ)をします。そして発声練習。次に、公演の

なかで使われるダンスや歌の練習。最後にテキスト読みをします。

い ろんな人たちがいるのでまとめるのが大変。時間が足りない!(※とは言っても週4 回稽古しています…)

で も、ダンスはみんなの振りが合うと、感激しちゃいます。

○演劇はいつから?

社 会人になってから始めました。東京で学生だった頃は演劇なんて観たことがなかったのに、就職して地元に帰って来てから、演劇を観に東京へ通うようになりました。野田秀樹の大ファンです。

○演劇を始めて変わったことは?

社 交的になりましたね。以前は人の中心で話をしたりするタイプじゃなかったのに。それに知り合いが増えます。普通の(演劇をし

ない)友達は減るけどね(笑)。のどには気をつけてます。紅茶がいいらしいですよ。

普 段から、面白い人とか面白いことには注目しちゃいます。ネタにしようとか…。テレビドラマを良く見るんですけど、自分が演技

をするときに、「あのドラマのあの役」というのを具体的なイメージとして考えることがありますね。

○演劇のどこが好き?

私 、本番より稽古が好きなんですよ。だって本番やったら終わっちゃうじゃない。苦労するのが好きなのかも(笑)。だんだんセリ

フがこなれてきたり、役がわかってきたり、自分がだんだん変わっていけるのが楽しいんです。

○野外劇は2 回目ですね。

昨 年から参加している人は、セリフを覚えるとか、ダンスの振りをみんなで合わせるとか、何をどこまでやるべきかがわかっている

し、自覚があっていいです。その分責任も感じるけど。

逆 に、今回初めて演劇をする人は、とてもストレートな意見を言ってくれたりして刺激になる。こういう市民劇は、経験者、初心

者が混ざってやっていくのが全体としてとても良いと思う。毎年いろんな人と出会って、面白いし。女子高生からはパワーをもらった

り。でも、自分としては昨年の演技に悔いがあるから、今年はもっとがんばりたいです。

○安田雅弘さんの演出は?

昨 年はシェイクスピア「夏の夜の夢」の舞台が夏祭りになったり、そういう発想がすごく面白い。安田さんは厳しくてよく怒られ

るけど、知らないうちにのせられて、うまくなっちゃう感じ。安田さん自身がすごく一生懸命で、いろいろ悩んでいたりするから、信

頼できるし、がんばろうと思っちゃうんですよね。

○シェイクスピア作品をどう思う?

底 が浅いような、深いような…。一言しかセリフのない役でもちゃんとキャラがあるし、バカな発言をしているのにバカじゃない

人とかが多い。普段使わない言葉が多くて難しいけど、面白いです。

「じゃじゃ馬ならし」はまだ理解できていません。特に、じゃじゃ馬娘のキャタリーナがどうしてあんなにコロッと変わっちゃうの

か。これからの稽古、演出でどんな解釈をしていくのか、とっても楽しみですね。

本番まであと1 ヶ月、地獄の猛練習とともに、夜なべの舞台セットづくりも始まります。みんな本当にがんばっていますので、みなさん、ぜひぜひ観に来てください。