『コロノスのオイディプス』、ソポクレス著、高津春繁訳、岩波文庫、1973年

 ソポクレスのオイディプス一家の悲劇を扱った3作品の中の、年代順でいえば最後の作品であり、内容的には2番目の話である。彼の作品『オイディプス王』で、自分がテバイの先王であるライオス殺しの張本人であると知り、両目を潰したオイディプス。その後、テバイを追われ、娘のアンティゴネと放浪の旅を続けるオイディプス。そんな彼に対し、以前は彼に悲劇をもたらした神から、和解の手が差し伸べられる。そのときオイディプスに起こる運命とは...。

http://www.ethics.bun.kyoto-u.ac.jp/~morimoto/Japanese/Daily_life/Literature/Syohyou/Sophocles/Oedipus.html 


ソポクレス  コロノスの オイディプス

ソポクレス
高津 春繁 訳

◇ 赤 105-3
◇ 体裁=文庫判
◇ 品切
◇ 1973年4月16日 発行
◇ ISBN4-00-321053-0
『オイディプス王』でわが目をつぶしたオイディプスの,その後の放浪の旅と父子の葛藤,神との和解を描く.人間の行動の正邪や,努力と無関係に行われる神々の意志,人知人力をこえた恐るべき運命に対し,屈伏することなく己れの道を歩むオイディプスのこの悲劇は,運命の底しれぬ恐しさと,人間の強さを考えさせずにはおかない.

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/32/0/3210530.html   岩波文庫


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