第1回市民劇 上杉祥三作演出「舞台役者症候群像」
練習日記6 平成13年7月16日(月)〜
これからの練習スケジュール表はこちら
7月22日(日) 千秋楽 無事終了しました
7月21日(土)
7月20日(金) 本番初日 無事初日があけました
7月19日(木) 見所をそっと教えます
7月22日
みなさんありがとう
無事、千秋楽も終了、盛大な打ち上げもおわり、気がついたら仕事の山でした
いろいろな問題を抱えながら何とかたどり着きましたね
ありがとうございました
7月20日
初日が無事終了しました
いろんな事がありました
簡単には初日が開かないものです
だけど何とか終了しました
見に来てくれた方とお話できれば良かったのですが
そんな時間はとれませんでした
残念でしたが・・・
「ともママ」も一番前で見てくれていたようでしたね
ありがとう、一番最後まで居てくれたことも感謝です
明日は昼夜の2公演
頑張らねば
結構今日のお客様も笑いと涙で楽しんでいただけたのではないでしょうか
今日は7時開演で9時半終演、途中10分休憩ありでした
明日も頑張りましょう
7月19日
今回の見所をそっと教えます
1.2部構成になっていますが、後半の方が多分面白いと思います
2.結構所々で役者の小技がキラリと光ります、特に小池君
3.濡れ場シーンはほとんどの女優にあります、注目は池田さんでしょう
4.女優の植木さんも、そこそこ面白いことをやってくれます
5.当然、女優の田中さんは大胆にどこまでやってくれますでしょうか
6,男優、ユタカ役の山本君の素直な演技で何人の観客が泣いてくれるでしょうか
ま、結構楽しんでいただけると思いますよ
事前に申し込んでくれれば前売り切符を会場入り口渡しで用意します
必要な方はメールを下さい
7月18日(水)午後7時〜午前1時
仕事が立て込んでいる
気持ちが落ち込んでいる
しかしやらなければならない
あと一息だ
ここで負けてはならない
ここで負けては今までの努力が無になる
30分遅れで練習場に飛び込んだ
上杉氏は8時過ぎに来るという
それまではスタッフワークをせよとのこと
スタッフワークは何だかんだと細かい仕事がある
8時半頃上杉氏が来た
役者の抜き稽古をするという
私はスタッフにこえかけて
今日も練習をしようと言うことになった
事務局に場所がないかと聞いたら
第1スタジオが使えるという
そこで、10時から1時間だけ練習をしよう
それまでに小道具やら衣装やらの作業にケリを付けようと話し合った
ステージでは役者に対する上杉特訓が始まった
私はビデオの編集作業に取りかかった
ステージの様子がモニターを通して見える
作業をしながらモニターの音声を聞いていると
上杉氏の焦りが感じられる
役者10人には上杉氏のノウハウがどんどん送り込まれている
うらやましさを感ずるが
本人達はそれなりに悲鳴を上げているのかもしれない
10時になったがスタッフワークにめどがつかない
そこで11時までスタッフワークを延長して
11時から練習開始に変更したが
結局11時半開始となった
時間がないことと、スタッフワークの疲れのでみんなに元気がない
少しでも時間があれば床に寝そべって寝込んでしまう
しかし、明日はゲネプロ、明後日は初日
こんな状況では明日のゲネプロで「おまえら、何やっていたんだ」と怒鳴られそう
しかし、もしもそんな風に怒鳴られたら逆切れしそうである
練習開始、11時30分
最初のオープニング場面を練習した
なかなか合わない
いろいろみんなでチェックしてだんだん合い始めてきた
時間がない
真夜中の12時になってしまった
ラスト1回追加して
練習を終わりにした
気がついたら役者の人たちも終わったらしく後ろで見ていた
十分なものではないがとにかくやらねばと言う気持ちだけで練習した
みんなバテバテである
とにかく今日はここまでにしましょと終了宣言をした
シアターに戻って、今日上杉氏に指摘された
舞台の塗装が剥げている部分を目立たないように塗り込む作業をやって
みんなに帰ろうと声掛けてロビー脇を通った
その時、上杉氏が携帯で楽しそうに何かを食べながら電話をしていた
そういえばタクシーが玄関でさっきから待っていたのにと思いながらも
みんなにその場を早く通り過ぎて欲しい気がして
みんなを急かせて出口に向かった
タクシー運転手は飽き飽きした雰囲気で待っていた
外は雨だった
みんなに明日はゲネプロと声掛けて別れの挨拶をして車に乗り込んだ
そのまま、車で誰もいない会社に戻ってきた
7月17日(火)午後9時〜午後10時
今日は会社で賞与の査定を出さなければいけないので
ギリギリまで夕食抜きで検討していた
おかげでスーツのまま練習場に飛び込む羽目となった
みんなが待っていると思うと時間までにはと車を飛ばしていった
練習場ではシアターを役者の人たちが使っていたが
時間になったら空けて、第5スタジオに移動してくれた
おかげで本番と同じシアターで練習することができた、感謝
とにかく我々に許された時間は1時間しかないのだ
みんなで声を合わせてリズムが遅くならないように
そろえるところはそろえるように
いろいろやり始めて、やっと練習をしている実感が湧いてきた
だんだん問題点が見えてきて、それを一つずつ直してゆく
そんな繰り返しを短時間に集中してやらねばならない
みんなで練習すべきことをやってゆく
やっと練習しているような気がした
本番3日前で始めて練習している
我々は何だったのだろう
この「市民劇」は何なんだろう
「市民劇」っていったい何なんだろう
我々はどうすればいいのだろう
とにかく本番を成功させよう
それだけを考えよう
とにかく
今は
とにかく
今は
だけど「市民劇」って何なんだろう
やはりふと思ってしまった
だめだ、だめだ
一生懸命 仕事も忘れてやるしかない
ばかになってやるしかない
役者の人たちの足を引っ張らないように
我々も頑張らなくては
そう思って練習を終えて
誰もいない真っ暗な事務所に戻って
仕事をしている
演劇は犠牲の上にしか成り立たないのか
7月16日(月)午後8時半〜午後10時
今日はいつの間にか休みというスケジュールだという
しかし、みんなで練習をしようということで
よる9時集合とした
久しぶりに家族と夕飯を食べたあと
8時半に練習場に入ったら
衣装班が一生懸命衣装の準備をしていた
9時からステージングの練習を開始した
1時間しか時間がない
基本的なことから確認し始めた
タイミングを合わせてみた
次に声が出ていないのでそこに集中してみた
舞台を大きく使っていないということで次はそこ
みんなの集まるタイミングが良くないと言うことでそこを
そんな風に練習していたらもう時間が無くなってしまった
それでも、なんか少し良くなったような気がしてきた
やはり練習をせねば、当然のことだが練習不足
こんなんだったら怒られてもみんなに声掛けて練習をしておけばと思ったが
危機感が高まったからやれたことなのかもしれない
明日もやろうと言うことで引き上げた
家に帰って自分で練習をしてみた
いやはや自分で練習をもっとしておけば良かったと
それでも何とか間に合わせようと自宅で練習に励んだ
練習をやらないおまえが悪いといわれればそれまで
演出家は昨夜、ダメ出しの最後に言った
私は20数年間、とにかく人一倍練習に励んできました
とにかく練習をやって練習をやって、そして演じてきました
練習が全てですと
確かにその通りだと聞いていた
トップを走ることは人並み以上の努力をすることだ
キチンと演劇をやって行こうと思うのなら
練習を人の倍以上することだ、いや倍では足りないのだ
演出家は私に以前こういった
「高野さん、練習不足ですよ、練習不足、それも桁違いに」
この言葉が今回の『市民劇』参加の最大の収穫となりそうである
今のような状況ではダメだと言うこと
『市民劇』のレベルには達していないということである