第1回市民劇 上杉祥三作演出「舞台役者症候群像」
練習日記3 平成13年6月9日(土)〜6月17日(日)
これからの練習スケジュール表はこちら
今日は結果として自主練習となる
上杉氏は都合で欠席
事務局からポスターと前売りチケットの割り当て分が渡された
4公演×3枚=12枚
なお、参加者は割引価格で提供するという
それにしても1枚2千円は学生さんにはきつい金額だ
柔軟が始まった、いつものヤツを一通りこなす
上杉氏からの注文で全員で輪になって歩きながら、動作を号令でどんどん変化させて
全体のバランスを意識して対応できるようにする訓練
その後は台本読みとなった
今日は配役されている担当者がいないのでアンダーである私に台本読みの声が掛かった
実に久しぶりに台本読みをさせてもらうという感じがする
10人が前に出てイスに座って読みが始まった
出張中ホテルでコピーして鞄の中に入れておいた台本に
感情をハイにしてしゃべるセリフと感情をローにしてしゃべるセリフを
区分してマーカーで色を付けておいた
そのコピーした台本を見ながらセリフを言った
私なりの理解でセリフの意味を解釈し
セリフの中で相手に伝えなければならない重要語句をマークしておいた
そんな語句をキチンと発音するように気を付けながらセリフをしゃべった
そして、気持ちを込めて、その時の心情を大切にしながらセリフをしゃべった
気持ちが落ち込んでくる場面では自分も涙がにじみ出そうな状況でセリフを言った
嘆き悲しむ場面が多いから、つい感情が高ぶって涙が出そうになってくる
一生懸命セリフを言った、少し間違えたり、とちったりする場面もあった
もっと強くすればよかったと思う部分もあった
声がかすれて聞こえない部分もあった
とにかく感情を、気持ちを伝えようとした
途中、休憩が入った
休憩時間に仲間が声掛けてくれた
「いいじゃない、全然いいよ」
「お父さんの感情を抑えた雰囲気、いいよ」
嬉しかった、久しぶりに嬉しかった
休憩後、続きを最後までやった
今度はスタッフ会議をするという
私は音響効果を担当することになった
やったことのないモノをやってみたいと言ったら音響効果を勧めてもらった
音効のスタッフ会議に参加した
リーダーから簡単な音響効果挿入ポイントのメモが配られた
それをたたき台として意見交換が始まった
この場所はこんな音楽が、こんな感じで入るといいねなどと意見交換がなされた
私もいくつか意見を述べてみたが
「それは、否定する訳じゃないけど、そうではなくて、こうすべきだと思うよ」と
結局ほとんど否定されてしまった
夕食休憩の後、音楽ホールでまた台本読みをするという
途中からまた台本を読むチャンスが巡ってきた
結局、今日は1回半読むことが出来た
次回は使い古しの浴衣(ゆかた)を持ってくるようにと指示が出た
さらに、アンダーの人も含め台本の半分までセリフを覚えてくるようにと
そんな指示が出たとき、脇にいたアンダーの女性が
「でられる当ての無いのにセリフを覚えてこいと言われてもねーー」と言った
私は「自らチャンスをつぶすようなことをしない方がいいよ」と言ったが
アンダーと言うことはつらい精神状況に追い込まれてしまうものだと思った
演劇はやはり最初から「華」のある人と、努力して這い上がってくる人
この違いがいやがおうなく大きく存在しているように思えてくる