じゃじゃ馬ならしのあらすじ          著  たかはし
                      

場所は美しい学芸の都パデュア。
 ピサの大商人ヴィンセンショーの息子であるルーセンショーは、学問と教養を身につけるため、召使いトラーニオと旅に来ていた。
 
 そこへ現れたパデュアの大富豪バプディスタは長女キャタリーナ、次女ビアンカ、そしてビアンカの求婚者グレミオ、ホーテンショーを連れて何やら言い争っている。

  どうやら内容はキャタリーナのじゃじゃ馬ぶりのようだ。求婚者の現れない姉に比べ、従順でつつましやかなビアンカの方は求婚者が後を絶たない。バプディスタとしては姉が夫を見つけるまでは妹を嫁にやるわけにはいかないということらしい・・・

 その一部始終を見聞きしていたルーセンショーは、ビアンカのあまりの美しさに一目ぼれ。機転のきくトラーニオとある作戦を思いつく。
トラーニオはルーセンショーに身を変え、ビアンカの求婚者に加わりビアンカに家庭教師を紹介する。その家庭教師はビアンカに近づくため変装したルーセンショーであった。

             (次号へつづく)