長岡新聞 平成12年7月6日


 大手通歩行者天国が開催された二日、会場の一角でダンスパフォーマンスを見せていたのは、リリック野外劇「じゃじゃ馬ならし」出演者。二十一、二十二、二十三の三日間、長岡リリックホール野外ポケットステージでの上演PRだ。
 二回目の野外劇に応募したのは、十代から五十代まで出演者、スタッフを合わせて約六十人。昨年に続いて参加する人が約半分。
 「アマチュア演劇をやっていたが発表の場がなく、四年のブランクがある。スタジオの中とはちがった世界にはまっています。年齢や職業の枠を越えた何かが出来そう」「みんなでパーツを作っていき、三日間の公演で形になっていくような感覚。いろんな人が集まってそれぞれ持っているものを出し合う。組み合わさって形を作る」と参加する印象を話してくれた。
 親ぼくを図ろうと手作りカレーパティーを開き、財団職員が生演奏を披露したこともあった。構成、演出の安田雅弘さんは「学校教育では演劇は鑑賞するものにとどまっているが、演劇は体験することでしか得られない教養。こうした公共館が間口を広げていく必要があります。少年事件が相次ぐ今、若い人たちが社会との接点を明確に作る場を考えていった方が良い。演劇を通して、今住んでいる世界を改めて知ることができる」と話し、「地元企業や官公庁、教育期間が研修や単位取得の機会として、野外劇参加を認める形のメセナがあってもいいのでは・・・・・・。そこに新しい人のつながりが生まれ、コミュニティーづくりに役立つはず」と期待している。
 上演時間はいずれも午後七時半。料金は五百円(当日七百円)。全席自由。