東京のプロの手を借りて市民でつくる野外劇「じゃじゃ馬ならし」の公演が二十二日夜、長岡市リリックホール野外ポケットステージで始まった。
野外劇は、市民に演劇の楽しさを体験してもらおうと、同ホールが一九九六年に始めた演劇ワークショップの応用編で、二回目。
今年は、同市を中心に高校生や社会人ら五十人が参加。東京で劇団「山の手事情社」を主宰する安田雅弘さんを講師に迎え、五月から週末ごとにダンスや発声など、けいこを重ねた。
上演作は、シェークスピア原作の戯曲で、舞台を選挙事務所にかえて現代風にアレンジ。”じゃじゃ馬”とあだ名される娘とむこ候補の喜劇を、歌あり踊りありのパワフルな舞台に仕上げた。
星空の下、初日は約二百九十人が来場。昨年は役者、今年は裏方スタッフとして参加した長岡市の会社員河野泰浩さん(二六)は「演劇は裏方の力もあって成り立つものだと実感した」と感想を話していた。