「今こそ、せねばならないこと」


(株)タカノ マネージメント コンサルタント

中小企業診断士  ひろき

代表取締役  高 野 裕



Takano Management Consultant and Co,.Lte.


1 「ゆでガエル」という話しがある。鍋の中に水を張ってカエルを入れる。水の量と鍋の深さは、いつでもカエルが飛び出せる程度。鍋をとろ火で温め始めるが、カエルはいつでも飛び出そうと思えば飛び出せる。ぬるま湯の時は気持ちよくついつい浸かってしまう。何もあせって飛び出す必要はない。飛び出そうと思えばいつでも飛び出せる。それより現状の方が居心地良いと考える。  鍋は相変わらずとろ火で温められてゆく。温かくなってきたなとカエルは感ずるものの、なにも無理して居心地の良い中から出る必要はない、と更に考える。いつでも出ようと思えば飛び出せると理解する。しかし、鍋は更に温められる。かなり温度は上がっているが、体がなれているため丁度よい温度と感ずる。

2 どんどん温められてきたところで、そろそろ出た方がよいものかと考え始める。だが、鍋の外は寒いだけ、などと躊躇する。どんどん鍋は熱せられ、もう限界かとさすがのカエルも考えた。鍋から飛び出すことを計画し始める。その間にも鍋はどんどん熱くなってゆく。このままではまずい、とあわてたカエルは飛びだそうと力んでみた。しかし、時すでに遅く、カエルは飛び出す力を失ってしまっていた。結局「ゆでガエル」となってしまった。

3 今までは借金しても売上が伸び資金が回った。しかし、バブル以降売上が半減した。借金はさほど増えなくとも相対的に資金繰りの苦しみは倍になっているはず。「ゆでガエル」のお湯が借金だと考えれば、あなたの会社は熱湯の中にいる。  中小企業は環境の変化に素早く対応して生き抜く小回性が信条のはず。ところが不景気が長引いて、経営者の意識までも弱気にさせてしまった。環境が激変することがわかっているのに目先の維持だけしか考えられない。いつの間にか「ゆでガエル」になっている。

4 情報に投資し、アンテナを張り巡らせて自らの意識改革をしなければ生き残れない。経営者が変わらなければ社員は変わらない。「今までどおり」は「ゆでガエル」と認識し、「今までと違う」を目指すことが今のテーマと認識する。ゆでガエルが「ひっくりカエル」、お客様が「あきれカエル」とならないよう元気を出して夢を追いかける企業となってほしい。

平成8年9月 地元情報誌掲載原稿


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Last Updated: 9/28/96